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【地域コラム】東村山駅高架化工事について

2025.05.17

テーマ: コラム 

木づつみの地域コラムをご覧の皆様、こんにちは!本日は現在工事中の「東村山駅高架化」についてコラムを書かせていただきます。

前回の地域コラムからの第2弾になります。東口の計画についても併せてご紹介いたしますので、最後までぜひお付き合いください!

 

1. はじめに

 

西武新宿線、国分寺線、西武園線の3路線が交差する東村山駅は、多くの方が通勤・通学のために利用する交通の要所です。古くから地域の中核を担ってきた東村山駅では現在、大規模な高架化工事が2013年から行われています。

 

高架化により目、安全で快適な交通環境づくりと、まちの活性化が実現されます。駅の変化は、私たちの日々の暮らしにどんな影響を与えるのでしょうか。

今、東村山が大きく生まれ変わろうとしています。本日はこちらの内容について詳しくお話ししていこうと思います。

 

2. 高架化工事の概要と進捗

 

東村山駅を含む西武新宿線、国分寺線、西武園線の連続立体交差事業は、総延長約4.5kmの区間で鉄道を高架化し、5つの踏切を除却する計画です。この事業により、東村山で長年地域課題となっていた交通渋滞や踏切事故の解消を目指しています。

 

当初は2024年度末の完成を目指していましたが、用地取得の難航や工事内容の変更が影響し、事業期間は約5年延長し、2029年度末の完成見込みとなっています。事業費も約210億円増加し、総額は935億円に達しています。

 

それでも、工事は一歩ずつ着実に前進しています。2025年6月には新宿線下り線の高架部分が初電車より供用開始予定となっており、列車の運行開始に向けた準備が進められています。この区間の高架化は、駅周辺の交通だけでなく、鉄道ネットワーク全体の利便性にも大きな影響を与えると期待されています。

 

3. 高架化がもたらす交通環境の変化

 

皆様が一番気になることとして、この高架化工事がもたらす最大の変化だと思います。その一つが、踏切の解消による道路交通の円滑化です。特に、府中街道や志村踏切など、交通量の多い幹線道路と交差する踏切は、日常的な渋滞と事故のリスクを抱えていました。

 

これらの踏切がなくなることで、車両・歩行者の通行がスムーズになり、安全性が大幅に向上する見込みです。さらに、列車の上下線が立体的に分離されることで、列車の運行効率の向上と共にダイヤの乱れも減少し、鉄道の定時性・信頼性が高まります。

 

加えて、救急車や消防車といった緊急車両の通行や災害時の避難ルートとしての道路機能の向上も期待されており、交通の「質」が根本的に変わろうとしています。

 

4. 駅周辺のまちづくりと再整備「東村山駅東口駅前広場再整備基本計画」

 

駅の高架化と並行して、東村山市は駅周辺の再整備にも力を入れています。特に注目されるのが「東村山駅東口駅前広場再整備計画」です。東口といえば、「志村けんさん」の銅像があることで知られています。この広場では、歩行者が安心して行き交える空間づくりと、市民同士の交流の場としての活用が考えられています。

 

現在は複数の道路が接続、交差しています。そのため、歩行者と車が交錯する場面もあり、安全性に問題があります。加えてバスが時刻通り運行できないという公共交通の利便性にも影響が出ています。

 

そのような問題を解決すべく2024年3月には、再整備の基本計画が公表されました。「歩車分離された安全で歩きやすい駅前広場」および「まちの顔となる東村山らしい魅力ある交流空間の創出」の実現に向けて、車道と歩道の明確な分離、バリアフリー対応、キッチンカー出店スペースの確保、緑化による景観の向上など、さまざまなアイデアが盛り込まれました。

 

さらに、2025年2月には実証実験として「駅前広場活用イベント」が開催され、ベンチや飲食スペースが設けられ、多くの住民が自由に過ごす様子が見られました。東村山のまちと人をつなぐインフラとしての駅のあり方が見直されつつあります。

 

5. 地域への影響とこれからの東村山駅

 

高架化と駅前整備が進むことで、駅が「通過点」から「滞在したくなる場」へと変わります。新たに施設や公園の計画が行われることでお買い物やお食事、イベントといった生活・文化の中継点としての役割が期待されます。これらの計画により、東村山の魅力が高まり、東村山市経済にも好影響を与えると思われます。

 

また、アクセス性の向上によって、子育て世代や若年層の定住促進、企業の進出などが行われると予測されます。持続可能な都市形成につながる可能性もあります。高架下空間の利活用や市と地域住民の連携による街区開発など、次なるステージの構想も今後注目されるポイントです。

 

現在土地探しからお家づくりを始められている方は、ぜひお家づくりの場所の候補にされてはいかがでしょうか。

 

6. おわりに

 

最後までご覧いただきありがとうございます!

東村山駅の高架化工事は、単なる鉄道インフラの更新ではなく、東村山の地域全体の未来像を描く「まちづくり」の核心を担う事業です。完成までにはまだ時間がかかりますが、少しずつ変化していく様子を市内の方はもちろん、市外の方も訪れた際に楽しんでいただければと思います。

 

東村山市やお家づくりに関する情報を発信するコラムはもちろん、お家づくりの進捗やスタッフの日常を発信するブログも更新していきますので、ぜひご覧ください!