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構造見学会は何をするの?メリットと見るべきポイント

2023.07.07

テーマ: コラム 

マイホームを検討していく中で「構造見学会」という言葉を聞いたことがあると思います。
ハウスメーカーでの家の購入や工務店などでの注文住宅を検討している方に、ぜひ行っていただきたい「構造見学会」ですが、具体的に何をするの?建築に関する知識がないから見に行ってもわからないかも…と感じているかもしれません。
そのような疑問を感じている方に、今回は構造見学会では何をするのか、行くメリットや行った際に見るべきポイントを解説していきます!

構造見学会とは?

構造見学会とは建築会社が企画する見学会の1つです。構造見学会では、家が完成する前の現場を見ることができます。完成した住宅では見ることができない建物の基礎や構造を、自分の目で見て確認することができます。また、家の基礎だけでなく現場の様子や雰囲気を知ることができ、その場で疑問に答えてもらうこともできます。
それでは、建物の基礎や現場の雰囲気を自分の目で見て確認できることには、どのようなメリットがあるのでしょうか?

構造見学会に行くメリット

完成前の住宅を見に行くことには以下のようなメリットがあります。

・普段は見ることができない、家の基礎や構造を見ることができる
・工事が的確に行われているか、手抜きがないか確認できる

地面と建物をつなぐ役割である「基礎」部分や建物を支える骨組みである「構造」は、完成した後では見ることができないので、普段見る機会もあまりないのではないでしょうか。これらは完成後の家の耐久性や耐震性において重要な工程ですので、施工にどのような工夫がされているのか自身の目で確認することは、非常に大切なことであると言えます。またその中で、工事に手抜きがないかといったことも同時に確認できます。

・その場で疑問に思ったことを質問できる
・現場や職人、建設会社が信頼できるかどうかを確認できる

構造見学会では担当者や現場の監督さん·職人さんに直接案内してもらうことができます。家づくりにおいて抱いていた疑問や、見学してみて感じた不安や疑問についてその場で質問して解消できることは大きなメリットでしょう。さらに、案内してくれる時や質問に答えてくれる時の態度、スタッフ同士の雰囲気を見ることで信頼できる会社であるかどうかも判断できるのではないでしょうか。

見るべきポイントはどこ?

家の基礎や構造をみることができて、施工の工夫や手抜きがされていないかが判断できる!といっても、実際どういったところを見れば良いのか分からない方もいらっしゃると思います。「ここは絶対に見ておこう!」という点を主に4つ挙げますので、ぜひ参考にして下さい。

家の基礎の正確性

メリットでもお伝えしましたが、完成前の住宅だからこそ見ることができる部分ですよね。家づくりの土台となる基礎の工事に問題があると、家が傾いたり沈んだりする可能性があるので、ぜひご自身の目で確認していただいきたい部分です。
図面を見せてもらい、実際の現場と相違がないか確認し、鉄筋の組み合わせ方や間隔は正しいか、しっかりまっすぐになっているかなどを見てみましょう。
またコンクリートについても質問してみると良いでしょう。例えば、コンクリートを固める期間を聞いてみてください。コンクリートを固めて型枠を外す期間には最低3日から4日は必要ですので、早すぎる場合は問題が生じていないのか確認するべきでしょう。さらに天候にも注意が必要です。コンクリートの打設は雨の日は厳禁です。なぜならまだ固まっていないコンクリートに水分が入り込んでしまうからです。打設後の養生中は雨が降っても大丈夫なので安心してくださいね。

家の構造・工法

こちらも完成後には見ることができない部分です。建築の工法がなにか、またその工法のメリットやその土地の地盤との相性が良いか、将来増改築ができるのか、敷地にどういった制限があるのかなどを確認してみるとよいでしょう。自分だけでの判断は難しいところではありますが、構造や工法の確認は施工性やコストはもちろん、将来の自分の生活の方法にも影響しますので、ご自身の将来を考えながら希望にあった形をとることができるかを考えて話を聞いてみると良いかもしれません。

断熱材の間に隙間がないか、しっかり固定されているか

断熱材とは室内外の熱の移動を遮断して、室外の温度を室内に伝わりにくくする素材のことで、家を建てるときの壁や天井、床下に使われています。断熱材が正常に機能していると室内の温度が一定に保たれますので、夏は涼しく冬は暖かい、また電気代の節約につながるというメリットもあります。
このようにお家で過ごすうえで重要になってくる断熱材ですが、完成後に直接見ることはできません。構造見学会では、どのような断熱材が使用されているのか、断熱材の間に隙間がないか、断熱材がしっかり固定されているか、といったところを確認してみてください。断熱材の施工は、家の気密性に直接影響しますので、ここがおろそかになると気密性が下がります。そうすると夏は暑く冬は寒いお家になってしまいます。また使用されている断熱材の種類や特性について詳しく教えてほしい、と現場の方に聞いてみるとより理解につながり、さらに現場の方がしっかり理解を持って仕事をしているのかという点も同時にみることができるのではないでしょうか。

現場が整理整頓されていて清潔かどうか

構造見学会は信頼できる建築会社かどうか判断できることをメリットとして挙げましたが、その判断に役立つポイントが現場には多くあります。目で見て判断できる点としては、整理整頓がされていて清潔に保たれているか、ということでしょう。資材置き場がどのようになっているのか、道具が散乱せず綺麗にされているか、ゴミや木くずが散らかったまま放置されていないかなどを見てください。また質問やいろいろな話を聞く中で会社のスタッフや現場の職人さんがどのような気持ちで家づくりを行っているのかが分かると思います。誰でも簡単に判断できる部分なので、自分の直感を信じて、この方たちを信頼してお願いしたいと思えるかどうかぜひチェックしてみてください。

以上の4つをポイントとして挙げました。目で見て簡単に判断できる場合と担当者や職人の方に聞いてみてわかる場合と様々です。知識がなくても確認できるポイントに重点をおいて解説しましたが、基礎や構造の部分など少し難しいとところもあると思います。
ですが、「仮に自分が家を建てるなら」と捉えて参加してみると自然と聞いてみたいことも思い浮かぶのではないでしょうか。また、構造見学会で見ることができる部分は家の性能に直結する部分が多いため、構造見学会を行っているのはお家を建てることへの自信のあらわれだとも言えます。ダメなところを確認しつつ、どこに自信を持ってお家を建てているのかも確認して、自分と相性が良さそうかを判断していきましょう。

参加にあたっての注意点

ここまで構造見学会の参加について良い点を述べてきましたが、参加するにあたって少し注意しておくことがあります。

・スタッフの指示に従うこと
・子供とは手を離さないこと
・歩きやすい靴で参加すること

端的にまとめるとマナーを守って安全に見学してください、ということですね。
建築途中の現場には資材や機械、工具もありますので、歩きにくい靴での参加や子供から目を離すことは危険です。写真や動画の撮影も禁止の場合もあるので事前にしっかり確認しましょう。
見学会が行われる建築中のお家は、あくまでオーナー様のものであり、好意で見学を許可してくださっています。安全性においても担当者や現場の方から細かい指示があるかもしれませんが、指示に従って安全に楽しく見学を行いましょう。

勉強会と完成見学会にも参加しよう!

最初にもお話した通り構造見学会では、完成後に見ることができない住宅の中を見て学ぶことができます。ここで体験して学んだことをさらに理解するために、建築会社では「勉強会」を開催している場合が多くあります。その名の通り、お家づくりに関する資料やスライドをみて勉強をするのですが、文字やデータとして学ぶことでより整理して理解することができるというメリットがあります。過去の施工事例などから気密性や断熱材についてもよりわかりやすく説明してくれるはずです。
さらに勉強会でお家づくりについて理解した後、最後に完成したお家の見学ができる「完成見学会」に参加することで、完成した後のイメージがより具体的になり、漠然としていた「自分の家」へのイメージもしやすくなると思います!

まとめ

今回は構造見学会について、参加するメリットと見るべきポイントについて解説していきました。普段見ることのできない基礎の部分を見ることができたり、その場で質問に答えてもらって建築会社が信頼できるかどうかを判断できたりすることが構造見学会に参加することのポイントです。
お家づくりを検討している方は、ぜひ今回の記事を参考にして、構造見学会→家づくり勉強会→完成見学会といった流れでお家づくりについての理解を深めていきましょう!

大黒屋木づつみも構造見学会・勉強会・完成見学会を実施しています!
今回の記事を読んで、参加してみたいと少しでも思った方や高気密高断熱の高性能住宅に興味がある方、東京都東村山市周辺でお家づくりやリフォームを検討している方など、どなたもぜひお気軽にお問い合わせください!