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【地域コラム】6月に新宿線下り線が高架化されることが発表!高架化がもたらす街の未来とは?

2025.04.24

テーマ: コラム 

6月29日(日)の始発から、東村山駅付近の新宿線下り線がいよいよ高架化されることが発表されました。長年、地域の課題とされてきた「踏切問題」に大きな節目が訪れるこの出来事は、ただの交通整備にとどまらず、東村山市の未来を左右するまちづくりの一歩として私たちの暮らしや街のあり方にも大きく影響を与えることになります。

東村山の「開かずの踏切」がなくなる日

東村山市内にはいわゆる「開かずの踏切」が存在します。開かずの踏切とは、電車の運行本数が多い時間帯において1時間の間に40分以上もの間、遮断されている踏切のことを指します。西武新宿線・国分寺線・西武園線が交差する東村山駅周辺では、この開かずの踏切が通勤・通学の妨げや渋滞の原因となっていました。

こうした課題を解消するために、東京都と西武鉄道、東村山市が連携して、東村山駅付近の約4.5㎞にもわたる鉄道の高架化に向けて2013年から工事を行っていました。

高架化が行われることで、特に問題視されていた5か所の踏切が除去され、交通渋滞が解消されることが予想されています。

 

そして、ついに6月29日の始発からは東村山駅付近の下り(新宿方面から本川越方面)が高架を走るようになります。2025年6月28日(土)の終電後~6月29日(日)の始発前までに工事が行われる予定で、これによる運休の予定はありません。下り線の高架化が完了することにより、この区間にある府中街道をはじめとする鷹の道、大踏切、化成小学校東側の4カ所の踏切において遮断時間が短くなることで、渋滞の緩和が予想されています。

2028年完工を目処に工事は進められており、最終的に東村山市内の5つの踏切が完全になくなり、安全で快適な道路環境が整います。

 

街が変わる、暮らしが変わる

高架化によって踏切がなくなることで、交通の流れは格段にスムーズになります。

徒歩や自転車も安全で快適な通行が可能になります。また、線路によって分断されていた街が一体となることで「駅の向こう側」が遠く感じられなくなり、生活圏が自然と広がっていくと考えられます。

また、遮断によるストレスが軽減され、事故のリスクも大幅に減少します。子育て世帯や高齢者にとっては、安心できる暮らしやすい街への変化が進むことになります。

 

東村山駅高架化がもたらす未来

駅周辺の利便性が高まることで、将来的には不動産の価値が上がることも予想されます。そして、新しく生まれ変わる高架下のスペースの活用にも注目してみてください。商業施設、公共スペースなど、街づくりの可能性が広がっています。

実際、東京都内でも高架化によって街が活気を取り戻した事例があります。中央線の中野駅~高円寺駅間では、高架化スペースに飲食店や雑貨屋さんなどが整備されたことで、若者を中心に新たな賑わいが生まれました。東村山市でもこうした“高架下の再利用”による街の魅力向上が期待できるのではないでしょうか。

街とともに変わり、街とともに育つ

東京都・西武鉄道・東村山市は、踏切により交通渋滞の解消や鉄道によって分断されている街の一体化を図るために、下り線の高架化に引き続き、国分寺線、西武園線および西武新宿線上り線についても、早期に高架化が完了するように工事を進めていくと発表しています。

東村山駅周辺の高架化は、ただ線路を上に持ち上げるだけの工事ではありません。街のつながりを生み、人々の暮らしや意識にも大きな変化をもたらす出来事です。

私たちは、そんな街の変化に寄り添い、住まいを通じて地域を支える存在でありたいと思っています。これからの東村山の暮らしがもっと安心で、もっと便利で、もっと豊かになるように。地域とともに歩む工務店として、私たちもまた、この変化を前向きに受け止めて、未来の暮らしづくりに貢献していきます。