BLOGブログ

【2025年最新!】補助金を活用してお得にお家を建てよう!「子育てグリーン住宅支援事業」について解説します。

2025.01.21

テーマ: コラム 

新築であれば最大160万円の補助が受けられる「子育てグリーン住宅支援事業」は、2050年のカーボンニュートラルの実現を目標に実施される省エネ住宅支援制度です。「子育てエコホーム支援事業」の後継事業とも言われていますが、補助額が対象世帯には異なる点があります。新築に関連する内容を中心に解説していきますので、しっかり条件を理解してお得にお家づくりを行いましょう!

1.この事業の目的

子育てグリーン住宅支援事業の目的は以下の通りです。

・新築住宅について、エネルギー価格などの物価高騰の影響を受けやすい子育て世帯などに対して、「ZEH水準を大きく上回る省エネ住宅」導入の支援を行う
・2030年度までの「新築住宅のZEH基準の水準の省エネルギー性能の確保」の義務化に向けた裾野の広い支援を行う
・既存住宅について、省エネ改修等への支援を行う

簡単にまとめると、この事業は「省エネ性能の高い住宅の普及」が主な目的です。そのため、省エネ性能に応じて補助額には違いがあります。これは「子育てエコホーム支援事業」でも同様でした。それでは、どういった変更点があるのでしょうか?

2.子育てエコホームからの変更点

子育てエコホーム支援事業からの大きな変更点として、これまでの「長期優良住宅」「ZEH水準住宅」の2区分に加えて「GX志向型住宅」が新設されたことがあげられます。
ポイントとしては、「長期優良住宅」「ZEH水準住宅」が引き続き子育て世帯・若者夫婦世帯に限られるのに対して、GX志向型住宅は全世帯が対象となることです。

<子育て世帯・若者夫婦世帯の定義>

これまでは上記に当てはまる世帯のみが対象でしたが、子育てグリーン住宅支援事業は「GX志向型住宅」の条件に当てはまる住宅であれば全ての世帯が対象となるのです。しかし、この「GX志向型住宅」は「ZEH水準住宅」を上回る省エネ性能が求められます。ZEH水準住宅の条件がクリアできていても、GX志向型住宅の条件がクリアできていない場合、子育て世帯・若者夫婦世帯に当てはまらない世帯は補助金が受けられませんので、ご注意ください。それでは、具体的な補助額と条件を解説します。

3.それぞれの条件と補助額

GX志向型住宅の場合は、全ての世帯が対象となり、1世帯あたり160万円の補助金がでます。ただ、これまでの基準を上回る省エネ性能が必要となります。

GX志向型住宅の条件

GX志向型住宅の条件は、以下の項目①~③すべてに適合するものとされています。
①断熱等性能等級「6以上」
②再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率「35%以上」
③再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率「100%以上」
*一部例外あり

まず、断熱等性能等級(断熱等級)とはなにか、ご存知でしょうか?
断熱等級は国土交通省が制定した「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」において設けられたもので、住宅の断熱性能がどのくらいかを示すものになります。
等級は性能が低い1から最も高い7まであり、2000年時点では4が最高等級でしたが、2022年に5~7が新設されました。平成28年の省エネ基準と同等とされる等級4が2025年度以降は全ての新築で義務化され、2030年にはさらに水準を引き上げ、等級5が最低等級になる予定です。
そして、今回の支援事業では等級6以上が条件としてあげられており、2025年度以降の基準を上回る性能です。必要等級を満たすためには、基準を満たすことができるような断熱材や窓を使用する必要があります。
また、断熱等級を決めるためには、UA値という断熱性能を表す数値が必要です。UA値については、過去のコラムで解説しているので、ぜひ参考にしてください。
高気密・高断熱って何?判断するための基準を数値を使って解説!

②は一次エネルギー消費量、つまり『日常的に使用する家電製品等で利用するエネルギー量』を、『省エネ基準で決められている一次エネルギー消費量』からさらに、35%以上削減できる状態にしてください、ということです。
簡単に言うと、「少ないエネルギーで生活できる高性能なお家にしてください」ということです。これには、①の条件に挙げられている断熱性能だけでなく、気密性能を高めることや省エネ機器などの導入が必要になります。

次に③についてですが、住宅において再生可能エネルギーで最も一般的な太陽光発電を例に説明をすると、『太陽光発電をしてエネルギーを創り出し活用した分を含む、一次エネルギー消費量』を『省エネ基準で決められている一次エネルギー消費量』からさらに、100%以上削減する状態にしてください、ということになります。
こちらもイメージしやすいように簡単にいうと、「太陽光パネルや蓄電池を活用して、お家で使うエネルギーを自給自足してくださいね」ということです。

断熱等級と同様に、計算上クリアできるように太陽光パネルの設置はもちろん、高い性能の給湯器に変更したり、その他の設備が必要になったり、少しずつ必要なものが変わってくることが予想できます。
まずは、「ZEH水準を大きく上回る性能が求められる」ということを念頭に置いて、検討されている建築会社様に、条件を満たすことが可能かどうか、お聞きすることをおすすめします。

長期優良住宅とZEH水準住宅の条件

それでは、GX志向型住宅以外の条件も見ていきましょう。
子育て世帯等のみが対象となる、長期優良住宅とZEH水準住宅は、それぞれ2つのパターンで補助額が変わります。

例えば、「子育て世帯の人が、実家を相続して建替えることになった」という場合、新しいお家を建てる時にあわせて実家を解体して、その後新築したお家が長期優良住宅認定を受けていれば100万円、ZEH水準住宅であれば60万円の補助金がでます。
次に、「子育て世帯の方が、更地を購入して新築することになった」という場合には、新しいお家が長期優良住宅であれば80万円、ZEH水準住宅であれば40万円の補助金がでます。

これは、若者夫婦世帯に該当する方も同様です。
また、どちらの場合だとしても、新しいお家がGX志向型住宅の条件を満たしていれば、160万円の補助金が出ることになります。

他には、中古住宅を購入して建て替える場合も、100万円もしくは60万円の補助金がでますが、一般的な木造住宅の解体費が約150万円~200万円かかることを想定して、土地購入の段階で一番お得になるように、建築会社に相談しつつ検討してください。

4.申請の期間と注意点

経済対策閣議決定日(令和6年11月22日)以降に、基礎工事より後の工程の工事に着手したものに限ります。
つまり、令和6年11月22日より後に上棟した建物が対象になると考えられます。

また、以下の条件にあてはまる場合は、原則対象外となりますので、注意してください。

①「土砂災害特別警戒区域」に立地する住宅
②「災害危険区域(急傾斜地崩壊危険区域または地すべり防止区域と重複する区域に限る)」立地する住宅
③「立地適正化区域内の居住誘致区域外」かつ「災害レッドゾーン内」で建設されたもののうち3戸以上の開発または1戸もしくは2戸で規模1000㎡超えの開発よるもので、市町村長の勧告に従わなかった旨の公表に係る住宅
④「市街化調整区域」かつ「土砂災害警戒区域または浸水想定区域」に該当する区域に立地する住宅

5.まとめ

今回は「子育てグリーン住宅支援事業」について解説していきました。
子育てエコホームからの大きな変更点として、ZEH水準を大きく上回る「GX志向型住宅」が新設され、対象世帯の条件に違いがあることなどが挙げられます。

〇全世帯対象
GX志向型住宅:160万円/戸

〇子育て世帯または若者夫婦世帯のみ対象
長期優良住宅:80万円~100万円/戸
ZEH水準住宅:40万円~60万円/戸

子育て世帯等に当てはまらない方や、太陽光パネルの設置を検討している方は、お家の性能を上げてGX志向型住宅を目指すことをおすすめします。
反対に子育て世帯等に当てはまる方は、建築コストと相談しながら検討されてください。

大黒屋 木づつみなら…?
弊社は、HEAT20のG2グレードのお家の性能を標準としており、断熱等級6をクリアするお家づくりを行っています。
また、孫の代まで住み継げる丈夫なお家づくりを目指し、「長期優良住宅」を標準で取得しています。(条件により取得できない場合を除く)
少しでもお得にお家づくりができるよう、一緒に考えていきますので、お気軽にご連絡ください!

最後までお読みいただきありがとうございました。
補助金もしっかり活用して、あなたの理想のお家づくりを実現させましょう!