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注文住宅の失敗した間取りについて徹底解説!

2023.07.10

テーマ: コラム 

家を建てるのは一生に一度の大きなイベントですよね。間取りは部屋の数や配置、広さなど考えることがたくさんあり、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。実際に住み始めてから後悔しても、間取りを変更するのは大変です。
今回のコラムでは注文住宅の間取りでありがちな失敗例を解説します。これから家づくりを始める方や、間取りでお悩みの方必見の内容となっていますので、ぜひ参考にしてください。

リビングの失敗例

日当りが悪い

図面や3Dパースからは読み取れないのが陽当りです。南向きの家だから大丈夫と思い込まずに、周囲の環境や立地条件についても考慮して間取りを考えましょう。
日当たりの失敗は住み始めてからストレスの元となります。日当たりを良くするには、リビングを2階にする方法があります。2階は1階よりも日の当たる時間が長い傾向にあり、一定の明るさをキープすることができるためです。ただし、居住空間が2階になるため階段の上り下りが増えるというデメリットもあります。
また、直接日当たりを改善できるわけではありませんが、壁や床の色を白系にすると雰囲気が明るくなりますので、検討してみてはいかがでしょうか。

日当りが良すぎて暑い

先ほどの失敗例とは逆に、南側にリビングを配置すると日中の日当りが良すぎて夏の室内が暑くて困ってしまう場合があります。
最近では日当たりによる暑さ対策として、窓ガラスを「low-Eガラス」にすることが一般的になってきました。low-Eガラスには太陽の熱放射による電磁波を反射して室内に入ってくる熱をカットする役割があります。厚みは通常の窓と変わらず、色味が少し暗い程度で外観の変化がほとんどないためおすすめです◎
また、窓ガラスを変えるのが難しい場合は、外付けブラインドやオーニングなど、日差しを遮れるものを用意しましょう。

外からの視線が気になる

開放感のある大開口の窓をリビングに付けると、隣の家や道路からの視線が気になりますよね。だからと言ってカーテンなどで完全に閉めきってしまうと閉塞感が出てしまいます。その場合は生垣やフェンスなど外構もセットで考えましょう。
目隠しのためには1.8m~2.2mほどの高さが必要です。しかし、外から見えづらい環境を作ってしまうと空き巣などが身を隠せるスペースとなる可能性も否定できません。全体を囲むのではなく、目線を防止したい部分だけを隠せるようにデザインや高さを調整することが大切です。

吹き抜け

リビングに吹き抜けがあると開放感があって素敵ですが、デメリットもいくつかあります。吹き抜けは2階の天井まで通じる空間であるため冷暖房の効きが悪く、その分光熱費がかかります。また、高い位置に付けた窓やシーリングファンのお手入れを自分でするのはかなり大変です。そして、2階の床面積が狭くなってしまうというデメリットもあります。その分の面積があれば収納を作ったり、子供部屋を広くしたり、さまざまなことができますので、家全体のバランスを見て検討するのをおすすめします。
しかし、日照時間が短い、隣の家や道路と距離が近く視線が気になってリビングに大きな窓を付けられない、という場合には吹き抜けを作るのをおすすめしています◎

キッチンの失敗例

キッチン収納の位置が高い

おしゃれな壁面収納は人気ですが、手が届きにくい位置の収納はデメリットもあります。手が届きにくいため掃除も滞りがちになり、埃が溜まってしまいますので注意しましょう。フライパンなど頻繁に使うものはシンク下に収納スペースを作るのがおすすめです◎

オープンキッチン

壁や仕切りがないオープンキッチンはおしゃれでコミュニケーションも取りやすく人気があります。しかし、リビングに匂いが広がったり、来客時にキッチンが丸見えになったりしてしまいます。全てをオープンにするのではなく、一部仕切りを設けると良いでしょう。

トイレの失敗例

トイレがリビングに近すぎる

リビングの近くにトイレがあると便利ですが、音や匂いが気になって落ち着かないですよね。特に来客時にはお互い気を遣うことになります。1日の長い時間を過ごすリビングの近くは避けて配置するのがベストです!

玄関の失敗例

玄関ポーチが狭い

玄関ポーチが狭いと家族が同時に出入りする際に不便ですよね。また、雨の日に玄関前で鍵の開け閉めをする際に濡れてしまうなどの失敗例があります。複数人で使うことを想定して広めに設計しましょう。

靴の匂いや湿気がこもる

シューズクローゼットを開けるたびに匂いがきになる…という場合は窓を取り付けましょう。窓を付けるのが難しい場合は換気システムを導入するのもおすすめです。

採光が取れず玄関が暗い

玄関ホールやドアに窓を付けないと、玄関全体が暗くなってしまいます。対策として、玄関ドアを閉めていても採光が取れるように考慮して窓を配置しましょう。また、防犯面が気になる場合は、高い位置に窓を取り付けたり、スリット状の細かい窓を取り付けたりしましょう。

階段の失敗例

リビング階段

最近人気のあるリビング階段は、家族が顔を合わせる機会が増えますが、デメリットもいくつかあります。
リビング階段は壁や仕切りがないため想像以上に熱・音・匂いが階段を通じて2階に繋がってしまいます。また、冷暖房の効きも悪くなってしまいます。対策として、ロールスクリーンを活用して空間を区切るのがおすすめです。

直線階段

階段は家の中でケガをする確率がかなり高い場所です。直線階段だと、万が一足を滑らせた場合、途中で止まらず下に落ちてしまう可能性があります。
可能であれば折り返し階段をおすすめしますが、直線階段にしてスペースを少なくしたい!という場合には対策として、勾配を緩やかにすることをおすすめします。

スケルトン階段

スケルトン階段はデザイン性が高く、設置するだけでおしゃれな雰囲気になるため人気が高いですが、赤ちゃんや小さい子供がいる場合注意しなければならないことがあります。
子供たちの安全のために階段の上下にベビーゲートを設置することが必須ですが、ベビーゲートは壁や柱がないスケルトン階段だと設置することができません。その場合は、ベビーサークルを設置して対策しましょう。

子供部屋の失敗例

隣の部屋との仕切りが薄く生活音が気になる

子供が小さい頃は1つの大きな部屋として使い、大きくなってからは仕切り壁を設けても、壁が薄いとお互いの生活音が気になってしまう場合があります。また、費用や手間を考慮して断念する方もいます。
将来的に子供が増える可能性がある場合は難しいですが、人数が分かっているのならば初めから独立した部屋にするのも考えてみてはいかがでしょうか。

収納の失敗例

収納が足りない

無計画に収納を作ると失敗の原因になります。どこに何を収納するかあらかじめ荷物の量を把握しておきましょう。

ウォークインクローゼット

ウォークインクローゼットは広く使い勝手が良さそうに見えますが、中に通路が必要なため、実は壁面収納に比べて収納できる量は少ないです。
また、配置や使い方を考えないで通路や床に荷物を置いてしまうと、単なる物置になってしまいます。本当にウォークインにする必要があるのか、単なるクローゼットではダメなのかしっかり検討する必要があります。

奥行が広すぎる

実は収納を考える上で一番大切なのが“奥行”です。奥行を深くしすぎると奥に仕舞ったものが取り出しにくくなります。結局、出し入れが面倒になり手前にだけ収納するようになってしまう人もいます。一般的に奥行は本棚300ミリ、衣類650ミリ、食器棚450ミリ、布団910ミリくらいが必要と言われています。

まとめ

今回のコラムではたくさんの間取りの失敗例を紹介しましたが、いかがでしたか?
間取り次第で暮らしやすくも、暮らしにくくもなります。
間取りを考える際は自分の生活スタイルをイメージすることが大切です。
上記の失敗例は打ち合わせの際にしっかりと確認すれば防ぐことができるものです。

大黒屋ではお客様のご希望をヒアリングシートに記入して頂き、その内容をもとに打ち合わせを行っています。

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